イベントの裏方って、の巻
年に数回、イベントに関わる事があって、そこまでするか?って程の事をする事があります。その原点はどこなんだろうと振り返ったとき
この辺だな、多分 というのを書いておこうと思います。
高校生の時、高校生が出演者・スタッフをして大人がバックアップする音楽イベント、Yokohama High School Hot Wave Festival のVol.2とVol.3に音響スタッフで参加。
裏方って面白そうだと短絡的に感じてしまい、放送系の専門学校を経てコンサートやイベントの音響を目指して入った会社で照明部に配属されました。
ある程度の基礎的な事を学んだ後、2つ目の現場仕事が、1987年4月ラフィンノーズの日比谷野外音楽堂でした。
本番前、照明のチーフに
「本番中はどんな事があっても絶対にステージに近づくな。後ろの方で見ていろ、絶対だぞ!」
という指示。
客がモッシュ&ダイブするから危険という話。
YouTubeは存在しない頃、事前にラフィンノーズを名前しか知らない自分は
『今日はステージ見られるんだラッキー』
程度に思いつつ指示通り客席後方のステージが見える場所にいました。
午後6時半頃開始してすぐ一部の観客がステージに押し寄せ10分程度で演奏が止まってしまいました。ほどなくしてライヴ中止のアナウンス。チーフからは
「急いで撤収しろ、現場検証始まったら明日機材回収に来ないといけなくなる」
は?現場検証??・・・その場では撤収作業に夢中でした。撤収中救急車が来ていたような気がしますがよく覚えていません。
翌日以降、新聞で事故があったと。
当時の新聞の切り抜きを持っていたのですがどこかへ行ってしまいました。
が、Wikipediaでは死亡3、重症1、軽傷19(別記事では死亡2、重症→死亡1、負傷26)という、数字が多少ブレるとはいえコンサートを観に行って命が終わってしまったらしい現場を
目の当たりにして当時ペーペーの新人には衝撃が強すぎました。
コンサートって、イベントって明日以降の活力をもらってくる場所じゃないのか?
明日からまたガンバロウとか、また来たいまた来ようって思う場所で命を落とす所じゃないはず。
他にも少し言葉に変換しきれない何かがあるけれど、それ以降自分が関わる催事は
「嫌な思いをする人が一人でも少なく、来る人みなさん元気に帰宅してほしい」
と思うようになりました。
現在は収入と体力を考えて裏方業界から少し離れていますが、気持ちは変わらずにいます。
この件以降、開演中の席移動や通路に出ることを禁止したり、客席の前後を走る通路にバリケードを置く催しが増えたように思います。
後に野音に行く度この事を思い出してちょっと暗い気持ちになってしまいます。
別の現場で銀テープがほどけないままおでこに直撃食らったりとか、ろくな事がない。
これまでにあの日比谷野音の現場にいたよ、という人4〜5人にたまたま巡り会うことがありましたがみなさんこの件については口が重かったですね。
そりゃそうか。
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